事例 ID
7980
発生年月日
2011-11-13
事故名称
塩化ビニルモノマ製造施設の塩酸塔還流槽で漏えい,爆発,火災
発生国
日本
地名
山口県 / 周南市
事故概要
塩化ビニルモノマ製造施設にある塩酸塔還流槽付近で漏えい,爆発,火災が起きた。2回の爆発の後で発生した火災により,液塩酸一時受タンクが延焼した。当該施設,および,周辺プラントが損壊した。従業員1名が死亡した。会社と警察の調べでは,事故当日は反応工程a系の緊急放出弁(開)が故障したため,オキシ反応工程a系が停止しており,大幅なロードダウンによって塩酸塔の運転状態が変動していた。この変動への対応に不備があり,塩酸塔塔頂の塩酸中に塩化ビニルモノマ(VCM)が混入したため,プラント全工程が停止した。その後,塩酸塔還流槽内,一時受タンク内に溜まった塩酸,VCMの混合液が,触媒となる鉄錆などのもとで約12時間に渡って保持されたため,副反応である発熱によって1,1-二塩化エタン(1,1-EDC)の生成が徐々に進行した。これに運転者が気づかなかったため,同槽内の温度上昇して反応が急激に進行し,内部圧力が異常上昇したため,一時受タンクから可燃物が漏えいし,その後塩酸塔還流槽が破裂し,爆発,火災にいたった可能性がある。